柴犬のしつけと家族との関係が上手くいかない

「柴犬のしつけと家族との関係が上手くいかない」というご相談です・・
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本当に柴犬の為を思うなら、家族全員で意識を変えていかなくてはならないと思いました。

まずはリーダーウォークから始めてみました。お散歩の始めと終わりでは明らかに犬の態度が違ってきたように思いました。

家の中でもリードをつけて行動するようにしたところ、ソファーの下などにあまり潜りこまなくなりました。また、犬小屋もゲージで囲い、入口に扉をつけて鍵を閉めれるようにしました。

初日にゲージに入れるとクンクン泣いてゲージの上から脱走しました。脱走したらすぐに「ダメ」と仰向け固めをしゲージにもどす事を3回ほど繰り返しましたが、3日目にはゲージの中で泣かずに寝ることが出来ました。ゲージの中が安心するのか?仰向けになってお腹をみせて寝ています。

一番下の息子が近づいた時に唸ったので、私がすかさず仰向け固めをしたところ噛んで来ましたが…頑張ってひるまずに仰向けにし、5分程そのままで頑張りましたが流血してしまいました・・・・

一番下の息子ですが、子犬の時に高くもちあげたり、遊び方が乱暴すぎて怯えている様に思われます。息子にはしばらくの間犬にかまわない様に言いましたが、そのような対応でよいのでしょうか?

お盆に家族でキャンプに行きましたので、犬は犬の実家に預かって頂きました。母犬と祖母犬が居ましたので落ち着いてお留守番が出来たようです。

本当は我が家の柴犬は素性が良い犬なのに、我が家に来たせいで可愛そうな事になっています。実家ではとてもおりこうさんでいられるのに・・・

何とか家族みんなで家の柴犬を幸せにしたいです。

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(アドバイスです)

やはり、息子さんとは何か過去にありました。おそらく感情的になって叩いたり威嚇したこともあったはずです。柴犬君はかなり怖い思いをしたはずです。

一番下の子なので、幼いものや弱い者との接し方が上手くできなかったかもしれません。

ただし、息子さんを否定してはいけません。思春期で傷つきやすいですし、自分は良かれと思ってやったことが発端かもしれません。デリケートな時期ですので、自信を失うといけません。10代後半でもまだまだ愛情が必要です。

あくまで、人間優先にしてください。

ただ、「体罰は百害あって一利なし」ということは、何となく知らせてください。柴犬君には体罰を理解できる知能はありません。(人間でも大人になってやっと少し理解できるものです)

これからですが、無視だけでは変わりません。

犬は食と安全に関する記憶と感覚がとても鋭いです。息子さんへの警戒心はしばらく溶けません。無視だけでも消えません。(もちろん、チヤホヤの過干渉は止めて毅然さは示す。)

何か遊びの時に参加してもらうことです。

まだコング遊びも、リーダーウォークでの散歩も上手く出来ないと思いますので、まずは柴犬君と比較的関係の良い人が、しつけと関係作りを続け、コング遊びと散歩がスムーズになってきたら、息子さんにも参加してもらいましょう。

単独でさせないで、上手くできる人に補助してもらいながら、チョイチョイ部分的に参加していくことです。

やっぱり楽しい遊びを共有できるのが一番です。

とにかく焦らないことです。少しずつ少しずつテストしながら慣れさせていきましょう。

また、仰向けも感情的になって無理しないことです。あまりにも柴犬君の興奮が強いようでしたら、リーダーウォークにしたり、いったんゲージに入れてその場を去る・・ということもしてください。

そして、革手袋をして精神的に落ち着けてから、仰向けすれば良いです。

あるいは、あえて時間を作って、息子さんと協力して安全の準備をしてから息子さんに来てもらって「唸ったら仰向け・・」の練習をすれば良いです。

とっさの時は何があるか分かりませんので、準備をしてから練習することです。

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